昭和20年代、まだレコードはSP盤しかなかった。
「SP盤は片面1曲しか入ってないでしょ、そりゃもう
せわしなかったんですよ。
ある日、店の女の子があまりにせわしなくレコードを
裏返してるんで、一人のお客さんが教えて下すったん
です。アメリカのアドミラルというメーカーのプレイ
ヤーなら、一度針を落としたら10曲聴けるよって。
ほんま嬉しかったですわー。手間かからへんし。」
その後30年代に入りレコードはLPになる。現在クンパ
ルシータにはCDはなく、店内でかかっているのは全て
LPかLPを録音したテープのものである。独特の丸い音
が懐かしい雰囲気を引き立てている。
そんな中、カウンターの奥にある一つのトランペット
に目が留まった。
「これですか?昔ね、これぶら下げて良くお茶をのみ
に来てた男性の方がおられたんですよ。きっと習いに
行ってられたんでしょうねえ。でもある日、何かの
事情で京都を離れないといけなくなったそうで「もう
トランペットを吹いてる暇もないと思います。お世話
になりました」と、そのトランペットを下すったん
です。」
「いろんな方がみえましたよ。やっと日本も復興し始
めて映画が盛んになってきた頃、まだ無名だった
勝新太郎さんや中村玉緒さん、菅原洋一さんも来て下
さいました。」
あと3年で創業60周年を迎えるクンパルシータ。
「今までそんな記念はしたことないんやけど、今度は
何かしたいなと思ってるんです。でもこの不況、なん
とかならんもんかねえ。」
まだまだ元気な店主さん。この素敵な雰囲気をぜひ
ぜひ守って下さい!!
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 ◆ 店内 ◆
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