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夜のタブー 2004/1/23
[夜を過ごせるお店]
夜、口笛を吹いてはいけません。もし吹けば・・・

〜蛇が出ます。鬼がでます。もしくは悪魔がでます。さらにはお金がとんでいきます。〜


悪魔ってこんな感じ?(イメージ)
日本に限らず、世界にも、微妙な違いはあれども、 俗信や
「夜やってはいけない事=夜のタブー」
といったものが、昔から存在します。

大体が、そのタブーを破れば、鬼が出たり、悪霊に とりつかれたりと、ひどい目に合うようです。 しかし、中には、良い悪いが全く逆のものもあったりします。

「どんな種類のタブーが、どんな理由で生まれたのか!?」 今回は「夜のタブー」をテーマに調査&実践してみました。

尚、読者の方で実践されて、「とりつかれる。」「追いかけられる。」などしても責任は負いかねます。


夜の口笛 夜の蜘蛛 夜の靴 夜の爪 その他俗信 おわりがき

■ 〜タイトル「夜、口笛をふいたら〜」について。〜
口笛

口笛厳禁〜。

上記したように、夜、口笛を吹いたら、

・蛇が出る。
・鬼が出る。
・悪霊が出る。


と、地方などによって 様々な種類があり、更に突っ込んでみました。

口笛=ウソ
口をつぼめて息を吹く、または声を出すことを「嘯(うそ)」と言い、 また「言塵集」三に「口笛はうその事也」とあるように、「嘯(うそ)」は口笛 の意に用いられることが多く(「角川古語大辞典」)、また口笛を吹くことを「嘯 (うそぶ)く」とも言うことから、こうしたウソという語を手がかりに口笛の禁忌 を考察した研究があり、それによると 、まず能田太郎氏は、口笛の方言はウソまたはオソであるが、口笛のウソは嘘言の ウソと語源が同一で、嘘言は古くはオソと言ったことから、口笛の場合もウソよりも オソの方を古い形と見なす。そしてオソの原義は「神または精霊ないし霊魂に関す る前代人の経験」に求められるとして、口笛は「神または精霊もしくは霊魂を呼ぶ 印」であるそうで、口笛を戒める俗信はこのあたりから来たと考えるのが適当かと。

勘違いされます!
「夜、口笛を吹く行為」=「夜鳴き鳥・夜歩く者」
「夜鳴き鳥・夜歩く者」=「泥棒」とされ、
口笛を吹くという行為で、泥棒の一味と間違えられ、一味を呼んでしまう。 といった説もあるようです。

時代が物語る。
昔、東北地方で、「人買い」が行われていた頃、人買いが夜中に 子供を買いに来た時、その合図として、口笛を吹いたとされる事から、 子供を戒めるために用いられ始めたという説も。

人買いとは現実的で、時代性を感じさせられるものです。 さぞ、当時の子供は怯えた事でしょう。
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■ 〜夜に蜘蛛を殺しちゃだめ?〜
夜蜘蛛

しかし、こんな大きい蜘蛛に襲われたら
発狂しそうです。

蜘蛛イラスト

お客さんが来ますよ〜。

・夜蜘蛛は親の仇なんで、殺してしまえ。
・夜蜘蛛は不吉の象徴だから、叩き潰せ。


と、多くは、夜蜘蛛は良くないものとされています。

しかし、 実は地方によって、夜蜘蛛は縁起の良いもの
とされる所もあるようなんです。

「夜」蜘蛛は良い蜘蛛?
鹿児島では、蜘蛛の事を 「こぶ」といい、
「夜」に「こぶ」→「よろこぶ」→「よろこび」
という意味合いがあり、夜蜘蛛は縁起が良いと、言われるそうです。
正に逆の意味です。これは困ったもんです。

「朝」蜘蛛は良い蜘蛛?
縁起が良いといえば、夜蜘蛛と違って、朝蜘蛛 は縁起が良いといわれています。 なんてかわいそうな夜蜘蛛君。

・朝蜘蛛・もしくは下がり蜘蛛は、待ち人 来たる。
・関西では、朝蜘蛛は
 「足が多い」→「おあしが多い」→「お金が多い」

という意味合いがあり、商売人は、見つけたら懐に入
れておけ、というそうです。

中々こじつけに近いモノを感じますが、、。
朝と夜、同じ蜘蛛でも、見る時間帯・場所によって
こうも違うとは、、、。蜘蛛もエライ迷惑な話です。
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■ 〜夜、新しい靴を下ろしてはいけない。〜

靴ネタ01

マッチ de 火。
靴ネタ02

ツバ吐いてみたり。
・新しい靴を部屋で履いてそのまま出て行ったら
 死ぬ。


 「死ぬ」とは、又物騒で、ストレートな表現です。私自
 身は、余り聞き覚えの無い話だったんですが、子供の頃
 にそう教わり、ご結婚された現在も、忠実に守られてい
 る方もいるそうです。果たして何故そんな俗信が・・。

  死者限定。
 なんでも、昔は部屋の中から新しい靴を履いて玄関を通
 るのは、死んだ人だけだったため、この行為は「凶」と
 され、忌み嫌われたという説があります。

  ジェラシー回避。
 又、靴に限らず、新しいものは、他人から、更には神様
 からもうらやましがられる。そして、そこから発生する
 嫉妬などの感情によるトラブルなどを避けるため、
 「死ぬ」という表現まで使用する事に至ったという説も
 あります。確かに神様の「嫉妬」なんて、並大抵のもの
 ではないでしょう・・あぁ恐ろしい。

 ・「それでもどうしても夜に靴をおろしたい!」
 って人に、実はこの「嫉妬」もとい「呪」、避ける
 方法があります。

  回避のおまじない。

 ・マッチの火で靴底を3回こする。
 ・靴のウラにツバを吐きかける。
 ・火の上をさっと通す。
 ・トイレでおろす。


 神様の、あるいは他人の新しい物への嫉妬は「汚す」
 事で回避せよ。という意味合いのようです。

 やはり、一番恐ろしいのは、「嫉妬などの人の陰の
 感情である。」というのは、昔の人も熟知していた
 ようです。
靴ネタ03

火あぶり。

靴ネタ04

靴 in トイレ。


トイレにちなんだ俗信もう一つ。

・トイレを清潔にしておかないと、火事になる。

これもトイレの神様が怒るからだそうなんですが、どうも、「トイレの神様=火の神様」
という図式があるようで、この俗信のいわれとしては、

新しい家が建つと、さっさとやって来る貧乏神は一番良い場所の居間の天井に陣取り
遅れて来る火の神様は、一番人気の無い便所に住むことになってしまう。それで
便所をきれいにしている家に火事は無いが、汚くしている家は火事になるといわれてます。

又、遅れてくる火の神様、実は幽世事に多大な影響力を持っており、

神無月の出雲大社での御集議でも上座につき、 便所の神様をバカにしたり便所掃除を
しないと いわゆる「精神(知能)や身体に不可治な障害を持った」 子供が生まれたり、
自身や家族がそういう目に陥ったりする。ともいわれているそうです。
トイレは清潔に!単純に、衛生上もよくありません。


〜俗信とはある種戒めか。〜
俗信→戒め
上記三つの俗信について調べていて感じるのは、上記の俗信などを 親御さんなどから伝聞して、現在も守っているという人ですら、 俗信によくでてくる「神」に関しての記述は、省略して覚えて いる場合が多いという事でした。
それは、生活の中で引用していくうちに「神」という引き合いをだす事に あまり重要性が無くなってきたのではないか、と思われます。 現に、調べた中ではこれら俗信を、

夜の口笛→夜中に騒がない。
夜におろす靴→夜中から出かけない。

といった認識をされている方もいるようで、神の記述があろうが なかろうが、こういった俗信により夜間外出などを 控える事で、事故や事件が減るのなら、こういった俗信=夜のタブー に存在価値はあると感じました。
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■ 〜夜、爪を切ってはいけない。〜
夜爪01

深爪注意!

夜爪02

貧乏になりまっせー。

夜、爪を切ると、

・親の死に目に会えない。
・貧乏になる。


と、あります。これも容易に不幸になってしまうようです。 この俗信に関しての「いわれ」は割と共通しているように思われます。

まさに呪い。
昔々呪詛が盛んだった頃、相手の髪とか爪の一部を使って 呪うことがあったので、夜の暗がりでそれらをうかつになくすと、 うっかり呪われてしまうというので、気をつけろという説。

「夜爪」→「世詰め」
一般的には、夜に爪を切るのは、夜爪→世詰めで、 自分の生きる時間(世)が短くなるといった説のようです。

回避のおまじない。
ちなみに、これにもおまじない的なものがあり

・「夜切る爪は犬の爪」と、となえながら切る。
・「夜切る爪は鷹の爪、捨てるところは縁の下」これを 3回唱えて切る。


これで、呪いは避けれるそうです。

「朝爪」→「朝詰め」???
蜘蛛と違い、爪を切るのは、朝も良くないようで、
朝=出かける前の爪切りは「出爪=出詰め」であり

「出るもの(お金)が詰る」
「出詰を切る」で「お金の縁が切れる」


ので貧乏になるそうです。

という事は爪を切るの昼限定!?・・遺憾ながら、私、夜しか切った事ありません、、。
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■ 〜他にも色々あります!〜
影絵

トリさん!

その他、夜のタブー事を列挙!

ランプの明かりで出来た、自分の影で遊ぶと、寝小便をする。

恐らく夜遊びする子供への戒めがいわれかと、思われますが、 大人なら特に、寝小便は勘弁して欲しいもんです。

隠れ食い

気がつけば隣で見てたりして

暗がりで食べる事は悪魔と食べる事と同じ。

夜に、隠れ食いする子供に対する戒めかと、思いますが、悪魔と 食べる事と同じというあたり、いまいち漠然としていて妙な例えです。 ひねくれた子供なら、逆に悪魔会いたさに、食べそうです。

掃除

幸せは大切に・・・

夜に掃き掃除をしてはいけない。

掃き掃除→幸福を追い払ってしまうの意味。 やはり、これも掃除・洗濯は昼間にしなさいという戒めのようです。 はく→払う→追い払う・・うーん語呂合わせですねぇ。

歩き食い

美味しいかどうかは別として。

夜の歩き食いは悪霊にとりつかれる。

悪霊にとりつかれるとは、大きくでましたが、これは夜に限らず、 行儀の悪い歩き食いを防止するための戒めなんでしょうが、 コンビニやファーストフード店の乱立している近年では、 かなり通用しなさそうな俗信ではあります・・

机の上

お行儀悪〜い。

夜、枕の上に座るとおしりに腫れ物ができる。

(笑)これはちょっと愉快ですが、「腫れ物」というあたりが、 リアルで「悪霊」「呪い」の類が引用されていないあたり、 最近できたんでしょうか?行儀の悪い子に対する戒めと思われますが、何にせよ「腫れ物」は避けたい ものです。寝る系でいくと、
「寝ている人をまたぐと、寝ている人の背が伸びなくなる。」
しかも長男をまたいでしまうと、「その家は栄えなくなる。」
という俗信もあります。

靴下

夜の靴下!・・ただの靴下。

夜、靴下を履いて寝ると死にとりつかれる。

「死にとりつかれる=縁起が悪い」の意ですが、これは、この寒い冬の 時期、けっこうされている方はいると思うんですが、 「死に装束に足袋をはかす」ため、縁起が悪いといわれます。 そういや、私も子供の頃、親によう言われた気がします。 ちなみに、似た俗信で、
「足を洗わずに寝ると、悪魔に足の裏を 舐められる。」
というのがあり、不潔に対する戒めらしいですが、 悪魔でもなんでもさぞくすぐったいしょうねぇ!

鏡

たまにこんなのが見えたり。

夜寝る時、もしくは丑三つ時に鏡を見ると悪霊に出会う。

鏡の俗信は色んな年代・色んな場所で、信憑性のあるものから無いものまで、 様々ですが、共通するのは、悪霊・霊の類らしく。確かにじっと鏡を見ていると 気分が良いもんではないですが。基本的にはこれも、「早く寝なさい。」 という戒めのようです。


〜時代性を感じます。〜
信頼関係がモノを言う・・
それにしてもしみじみ思うのは、こういった俗信の親御さんなどからの伝聞一つにしても、 まず第一に
「親の言う事を聞く。」→「親に対する信頼。」
といった基本的な部分があって初めて成り立つもので、親の子への虐待・もしくは その逆のケースなどが横行し、親子間の不信が浮き彫りになっている現在では、中々その伝聞の時点で、難しそうです。

又学校に伝わる七不思議に始まり、都市伝説など、現代ならではの 俗信的なものも発生したりしているのを、耳にしたり(目にはしませんが) しますが、これに関しては、昔から伝わる俗信にある
「戒めとしての意味合い」
は、全くなく、現在の俗信は「娯楽性」の高さの方を強く感じます。 その辺り全く別のモノと考えられます。神への信憑性もあるとは言い切れない 現在、別の引き合い、もしくは例えを考えるなどする必要があるんでしょう。 失われゆくものだとしても、残しておきたい大切なものを感じました。
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●取材協力  友人LAMB
        ●取材・制作・編集・写真  秋窪 鉄平
−おことわり−
こちらの記事は、2004年1月に調査した内容を掲載して
おりますので現在とは多少異なる場合があります。
予めご了承いただき、夜のタブーの参考としてご覧ください。
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今日は8時には寝ます。   時々気をつけるようにします。    俗信は信用しません。

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